Kai Analytics(カイ・アナリティクス)株式会社は7月で設立1周年を迎えます。発表までに1年かかったのは、法人設立に何ヶ月という時間を要したためでした。骨の折れるような事務手続きに何度も直面しましたが、こうして、チーム一丸となって乗り切れたことを誇りに思います。大手銀行での口座開設の際には、1時間の面接があり、私がいつ、どこで、どうやって妻と出会ったかを行員に事細かに説明する必要がありました。しかし、今となっては、私たちが最初のデートをしたあの夏のバンクーバーでの出来事(私が浜辺でギターを弾き、最後は打ち上げ花火を鑑賞したこと)を彼は知っているということになります。銀行口座の開設に3ヶ月以上かかることもあれば、あの夏の花火のようにすべてがスムーズにうまくいくこともあるのだと思います。
日本法人を設立した理由のひとつは、私たちの会社がこの7年間で、着実に成長してきたことがあげられます。(今では北米のビジネス・インテリジェンス(データ分析のコンサルティング)分野と市場調査分野の企業ランキングでTOP10に入るほどとなりました)また、それと同時に、私たちのプロジェクトの範囲も世界規模で拡大しています。国連や国際NGO、その他のグローバル企業との仕事を通じて、今や私たちのプロジェクトは世界中で6つの言語圏をカバーするまでに及んでいます。
国際開発分野での経験を生かし、私たちの日本法人は、社会的インパクトを生み出すためのデータ分析に特化します。この点において、昨年、日本のスタートアップ企業である株式会社nabetomoと提携し、音声認識と分析を通じて日本の高齢者の認知症リスクを監視・検出するための言語モデルを構築できたことをとても嬉しく思っています。生成AIや大規模な言語モデルの利用が日本で拡大するにつれ、私たちは、このテクノロジーを活用して業務を強化し、目標を達成することに関心のあるNPOやNGO、民間企業をサポートする準備ができています。
そして、このような環境を整えられたのも、ひとえに、この状態に至るプロセスの中で支えてくださったたくさんの方々のおかげです:
まず、JETROのISBCプログラムは、私をプログラムに受け入れてくれ、日本での子会社登録の手続きをしてくれたことに感謝したいと思います。彼らがいなければ、日本での子会社設立は不可能だったともいえます。東京オフィスとトロントオフィスの継続的なご指導とご支援に感謝します。
次に、法人設立において、法務関係では司法書士みかさリーガルの皆さん、会計面では会計士のCo-creation Accountingの皆さんには大変お世話になりました。私たちから出る多くの質問に辛抱強く答え、長期間に及んだ法人設立のプロセスのなかで一貫して私やスタッフたちを導いてくれたことに感謝します。
もちろん、コミュニケーション、事務処理、プロジェクト・サポートで終始私を助けてくれた、日本法人立ち上げのプロジェクト・オフィサー(藤本剛一さん、ジェシカ・ピオラさん)にも感謝しなければなりません。
次に、私の新しい日本語のウェブサイトのデザインとコピーの提供に協力してくれた岩井美咲さんと竹内春香さんに感謝したいと思います。もし機会があれば、ウェブサイトを訪れて、彼らの素晴らしい仕事をぜひご覧ください。
最後に、私の家族にも感謝したいと思います。なぜなら、彼らが私のジョーク(オヤジギャグ)に笑ってくれないたびに、いい父親になるためにもっともっと面白い人間になるために頑張ろうと自分を奮い立たせてくれるからです。彼らのサポート、愛情、そして時に冷笑は、グローバル企業のCEOとして働く私の心のバランスを保つために絶大なパワーを与えてくれています。
今も、そしてこれからも、皆さんの変わらぬご厚意とご支援に感謝します。今後とも末長く、どうぞ宜しくお願いいたします。
Kai Analytics株式会社
代表取締役 ケビン・チャン